Friday, September 14, 2012

日本人、何で?!ー授業編1 「わかった?」

序言

 ただいま!孔子学院主催の中国浙江大学2週間短期留学プログラムから帰ってきた!
とても楽しかった!今回のツアーメンバーは皆個性的でおもしろかったから
毎日楽しかった!フェースブックに写真どんどんアップしているので、
よかったらみてみてw

 始めての中国でまた文化的気づきがたくさんあった。特に一緒に行ったメンバーは日本人がほどんどだったので、異文化ショックもたくさん見られた。ますます日本人マインドがわかってきた気がするw笑 やはり文化は比較してからはじめて「当たり前」を捨てられるんだなと再び感じた。これからはもっともっと旅をしなきゃ。

 さて、二週間ぶりの続きー授業編を書こう!

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授業編1  「わかった?」

日本で

「ここわかる?」

しーん。。。

「わからないことある?」

しーん。。。

「じゃ、次に行きまーす」

しーん。。。

 どうですか?このような風景見たことありませんでしょうか?なんか懐かしいでしょう。もしかしたらあなたは今でも毎日経験しているかもしれませんね。

 私は日本に留学してから毎日見ているのだ。授業の中で、先生が皆の理解を求めるときに、日本人はいつも黙る。何で?まさか皆寝てるのでは?でも違う。左の人が時速90キロで鉛筆を動かしている、右の人が演奏の指揮者のように手を振ってメモ用紙をちぎっていく、後ろを見たら皆の目が目バチマグロみたいに先生を見つめている。何だ、一所懸命聞いている人が多いじゃないか。じゃ何で黙る?一言「わかりました」と言えばいいじゃん?

 なるほど、わかったから言わないよね。楽しい時間はいつもはやい。授業が終わったTT 泣。1人、2人、4人、6人、わー皆先生のところ集まっている。何してる?「先生、ここがちょっとわからなかったんですけど。。」と皆放課後質問。

 へえ、さっき授業の中で先生が聞いたときに何で質問しなかった?先生が「わからないことある?」と聞いたとき「先生、ここはちょっと。。」って言えばいいんじゃないか?全部放課後に質問したら先生が授業中「わからないことある?」と聞く意味がなかったじゃん@@

 「わからないから黙ってたんだよ」。。うーん、じゃどうやって先生に伝える?わかってもわからなくても黙る日本人 >< 何で????

マレーシアで

 マレーシアで先生から「わかった?」と聞いたら、誰かが「はい」と答えるのだ。先生もその答えで安心して、次に進む。

 私の高校経験なんだけど、マレーシアで「わかった?」と聞かれたら、最初は学生が黙っている場合もあるんだけど、先生はあきらめない。「わかった?」と聞き続ける。(だって先生は本当に知りたいもん、放課後クラスに残らないし、その場で質問されたら助かる)学生は最初黙っていても、二回目、三回目、「わかった」と答える(全員じゃなくても答える人はいる)もし本当に全員黙っている場合、きっと皆寝てたり先生の話を聞いてなかったりするだろう。
 
 ここの違いは、日本人の先生は「学生たちどうせ答えないだろう」という暗黙の了解があるようで、「わかった?」と聞いても、返事がないまま次に進める。(じゃ何で聞く?)マレーシアはちょっと違う。先生が「わかった」と聞いたのは本当に学生の了解を知りたいから、学生の返事をほしがる。返事がないと先生はいらいらするよ。だからマレーシアで先生が「わかった?」と聞いたら、わかった学生から返事がある。

 「先生、ここはわからないんですけど」と授業の中で先生に問いかける場合も少なくない。で、先生がもう一度説明してくれる。「うーん、私はそれがおかしいと思いますが。。」と先生に挑戦するときもある、それで学生同士の間で少し議論が始まる。先生はそれを適宜なタイミングに止めてまとめるのだ。

 もちろん、黙る風景はどの国にもありうるよね。マレーシアだってこんな授業風景がある。ここで言いたいことは、日本はもっと黙る傾向にあるということ。黙ってたら聞く側が何もわからないじゃん。何でそれでも黙れるの?

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シェンの考え
 
 実際に今回中国の短期留学にも起こったことで、中国語授業に先生が「皆わかった?」「ここにわからない単語がある?」と聞いても、日本人全員黙ってた。

 でその中国人先生はちょっと焦って、「皆さんもし何も言ってくれなかったら私はあなたのレベルがつかめないんですよ」と言った。それでも日本人は黙ってた。。。

 隣の日本人友達と後で話してみたんだけど、黙るか黙らないかどっちもいい点悪い点があるから、私は判断しないね ;) ここで私はその黙る理由を自分の考えでまとめてみたいだけ。それは「謙虚」と「他人に迷惑をかけない」と二つ考えられる。

 まず、日本人社会では「謙虚」が美であると見なされる。出しゃばりの人は大体いい印象を与えないという社会だろう。「わかった」と先生に返事したら、他の学生から「何だこいつ、自分だけ何偉そうに、先生のごますりでもするつもり?」と思われるかもしれないよね。(例が大げさすぎるかもw)黙っていれば、皆同じだから、誰でも「出るくい」じゃない。謙虚で、和を保てる。

 なるほど、じゃ「わからない」って言ったらもっと謙虚じゃない?

 ううん、今度は「わからない」って言ったら、「他人に迷惑をかける」からだ。先生にもう一度説明してもらったら、既にわかった学生に迷惑じゃん?もう一回聞かされるし、授業の進度が遅くなるし。。とにかくわからないと言ったら他の学生に迷惑だよーと言う考え方ではないでしょうか。

 このように、二つの要素を考えたら、やっぱり黙ったほうが一番「和を保てる」ね。私も賛成だと思う。ここが日本人マインドの良さだと思う。けど、悪い点としては、日本人のディスカッション能力の欠如、発言に自信がないという問題が挙げられる。

 私は生き生きとした授業が好きなので、授業のときいつも先生に質問しちゃう。日本人から考えたら悪いかもしれないけど、いい面もあるよと伝えたい。今度外国人の人が授業を中断して質問するときに、イライラしないであげて。逆にそこで議論を起こせたら、他の学生にもメリットになるのではない?そもそも知識は疑うことから発生するもんだから、黙るより、ガンガン発言したほうが知的刺激を与えると思う ;)



 

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