Friday, August 17, 2012

東京へ旅ー芸術とぶつかる

快い晴れの日に、俺は一年半ぶりに会っていない、
3年前に東京で日本語学校に通っていた時の韓国人友達ージウンちゃん、に会った。

数日前からメールでやりとりしていて、彼女の通っている大学を案内してもらうことになった。彼女は絵を書くのが上手で、日本語学校卒業後日本でトップの武蔵野美術大学(略称むさび)に入学した。俺が勉強しているビジネス・社会学の大学と違って、美術大学ってなんか聞こえが美しい。そこにきっと俺の知らない別の世界のものがあると確信して、見学させてもらいたいと申し込んだ。

涼しい風が吹く朝だった。一週間東京で暮らしてきて、もうその人波の巨大さになれたと自分を納得させて、ゆっくりと何気なく町を歩こうとした。この混雑の中で少しでも詩人みたいになって、他人と別の世界を見ているようになれればいいなと、一所懸命芸術センスをつけてみようと、自己催眠をしていた。なにしろ、これから芸術と出会うからだな。

無事に約束の場所ー国分寺に着いた。やはり、俺は東京人じゃないんだ。いくら詩人を装おうとしても、俺はその人波に吞まれてしまう。
電車の中で押し合われて、隣に立っていた人たちと体を何度もぶっつかって、電車を降りた時点もう、朝出かけたときに付けたデオドラントの香りが消された。しかもいろんなにおいがついちゃって、まるで花になったようだ。とりあえず、詩人の心でジウンちゃんを迎えるために、心を整えて、近くにある薬局でデオドラントのテスターを使って気分をリフレッシュさせた。

ジウンちゃんが迎えにきてくれた。相変わらず元気だな。
いや、何か変わった。一年半前と比べたら、何か昔になかったものが感じられた。
ま、考えてもわからないから、とりあえずキャンパスに行こう。


むさび周辺に入った瞬間、雰囲気が変わったのに気づいた。
ここには早足で走っているように歩く人がいない。しかめっ面で携帯を打っている人がいない。ここを歩いている人たちの表情になんだか幸せを感じさせる。俺がどんなときにそんな顔をするかというと、APUのウェーブで横になって空を見つめるとき、別府の夜景を眺めるとき、そういう顔ばかりだった。

その理由を掘り下げると、こんな光景が目に入った。
そうだ、キャンパス内どこに行っても、絵を描いている人がいる。
何時間をかけてでもじっとゆっくり、のんびりと絵を描いている。俺は人生の中で一度もやったことないな。こんなゆったりした心も生きていくうえで大事なのかもしれないなと思った。


朝ご飯を食べよう。キャンパスのパン屋さんで唐揚げハンバーガーを入手。スパーうまい!APUにも売ってほしいな。


むさびのキャンパスには展示場、美術館もある。特にむさびは椅子のコレクションが有名らしい。昔の椅子から現代まで椅子が展示されていて、それぞれについて詳しい説明もついている。観光客にも人気らしい。


Climate Changeを題した各国の大学生がデザインしたポスターの展示。
グラフィックデザインは何を勉強するのかという疑問をずっと思っていたんだけど、
これを見たらグラフィックデザインの難しさがわかった。それに、俺みたいなデザインバカも刺激をもらった。今までポスターを見て解釈しようとしたことなかったから、
自分の想像力のなさに驚いた。ここで展示されてるポスターはほんとうに独創的なものばかりで、葉っぱのテクスチャに走っている車とか、傘を逆さまに書いて雨をためるとして「save it , dont waste it」と書くとか。俺もこんなセンスをつけなきゃなと思った。社会学・経営学の大学出身の俺はものの見方あまりにも浅すぎる。枠内に限られすぎて悔しい。
その後も他の美術作品の展示を見てきた。ほんとうに良い刺激だったな。


晩ご飯はジュンちゃんとインド料理食べた。
俺たちはいろんな話をした。そこで気づいたことが多くて二人とも楽しかった。
美術専攻の彼女は社会学の俺と全然違う視点で世界を見ている。
例えば、一つの絵を見るときに、俺は絵に出ている人物はどんな時代背景に置かれているか、何でそんな服装をしているかとかに注目する。それに対して、彼女は何でこの色を使ったのか、何でこんな形で飾られたのかとかを考える。おもしれー
これは一つの問題を考えるときに、さらに差が大きい。
日韓関係の問題について、彼女は両国のリーダーとも互いに譲り合えば良いだけの話なのに、将来こうすればいいじゃんという平和的な考え方で、俺は両国がなかなか譲り合えないのがきっと他にたくさんの理由があるからじゃないという問題の原因を探求する現実的な考え方。物事の見方は多角であることを改めて実感したな。

ジウンちゃんと前回会ったときよりも、話すことが多くなった。それはなぜかというと、一年半経って、俺たちは自分のやりたいこと、目標を見つけたからだ。彼女は自分の本を書きたいという目標があって、俺は自分の映画を作りたい。

ここでこの前に韓国人の友達から聞いた話を思い出した。
ハバード大学は学生の新入生から卒業十年後どんな成功を成し遂げるかについて調査した。その結果、100%の中で70%の学生が普通の会社員で生活を送っていて、30%の人が各業界で偉い人になった。30%の中でさらに3%の人がSteve Jobみたいな世界を変える人になった。
そこで何が違うかというと、その70%の学生は学生時代に、目標を立てず、ただ勉強するために勉強したという。卒業後良い会社入れればいいと、やりながら考えるタイプ
30%の学生は自分のやりたいことが決まっていた。例えば、本を書きたい、学校を作りたいとか。
3%の学生はさらにでかい夢を持っていた。世界のITを変えるとか。

ここでいう目標・夢というのは決して言うだけじゃなくて、本当にやりたい・自分ならできると感じていなければ意味ないから。

これを二人で共有し合って、俺たちはその30%の学生になろうと決意した。
必ずやりたいことを自分はできると思えるように頑張る。口だけじゃなくて、実践に落とすんだ。

ジウンちゃんとの話し合いで、本当に自信がついた。これからの道は一人じゃないんだ。
彼女も一緒に戦ってくれるからと、気持ちいえないが、なんだか感じた。
これからの再会本当に楽しみにしている。会うたびに二人とも変わっているだろう。

ジウンちゃんがんばろう!^^

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